地質学雑誌
Online ISSN : 1349-9963
Print ISSN : 0016-7630
ISSN-L : 0016-7630
偏光顕微鏡を使わないコノスコープ像写真
三宅 明
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 107 巻 4 号 p. VII-VIII

詳細
抄録
振動方向が直交する二枚の偏光板の間に, 透明な光学的異方体(板状またはシート状)を挟み, 片眼を閉じて, 開いた方の眼に近づけると, その光学的異方体のコノスコープ像を観察することができる. 偏光顕微鏡による観察よりも, 像は鮮明であり, 観察可能な入射角範囲が広い(三宅, 2001).
偏光板で挟んだ光学的異方体を, 眼に近づけるかわりに, 使い捨てカメラのレンズの前面に貼り付けて明るい照明に向けて撮影すると, 同様にたいへん鮮明な写真を得ることができる(第1-5図). ただ, 肉眼で観察する場合よりも入射角範囲は狭い. しかし光学的異方体をレンズの前面に傾けて貼り付けることによって, より大きな入射角の領域を撮影することができる(第4, 5図).
著者関連情報
© 日本地質学会
前の記事
feedback
Top