日本地質学会学術大会講演要旨
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第130年学術大会(2023京都)
セッションID: T11-O-1
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T11.南極研究の最前線
南極の基盤地質研究の現況と展望:東南極ドロンイングモードランドからエンダビーランドの地質と太古代~原生代の地殻発達と高温~超高温変成作用
*外田 智千
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キーワード: 南極, 太古代, 原生代, 変成作用
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抄録

日本列島の約37倍の面積を持つ南極大陸は、太古代のクラトンから現在の活動中の火山まで、様々な地質・岩石で構成されている。そのうちインド洋に面した日本の南極観測の関わる東南極ドロンイングモードランドからエンダビーランドにかけての地域には、ゴンドワナ超大陸形成に伴う約6~5億年前の変成岩地域が広がる(中央ドロンイングモードランド、セールロンダーネ山地、やまと-ベルジカ岩体、リュツォ・ホルム岩体、西レイナー岩体)。その東には、中期原生代のレイナー岩体(約16~9億年前)、太古代のナピア岩体(約38~25億年前)が分布し、これらの地域では長大な時間軸をカバーする地殻形成発達と高温~超高温変成作用を含めた深部地殻プロセスをターゲットとする様々な研究がすすめられている。この地域の基盤地質の最新の理解と、日本の南極観測による研究成果ならびに現在ホットなテーマ、また今後の調査・研究の展開を紹介する。

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