日本地質学会学術大会講演要旨
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第131年学術大会(2024山形)
セッションID: J-P-5
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J.ジュニアセッション
新潟県糸魚川市能生の弁天岩周辺,新潟県上越市の黒井突堤周辺と沖縄県本部町の瀬底島周辺の海水から得た放散虫
*新潟大学附属長岡中学校 新潟大学理学部科学人材育成事業
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抄録

研究者生徒氏名:3年 諏佐 和香

はじめに

 私は、新潟大学サイエンスキャンパス新潟にて「放散虫と糸魚川の大地と日本海の成り立ち」について研究を始めました。今回は、新潟県糸魚川市能生の弁天岩周辺の海水と黒井突堤の海水の試料を手作りのプランクトンネットで採取しプレパラートを作成し観察しました。そして、沖縄の試料と比べて気づいた点やその結果について報告したいと思います。

研究の方法

 海水の採取の仕方:手作りのプランクトンネットで海水を採取しました。採取の方法は、垂直引きで行います。海底にプランクトンネットが接触しないように気を付けました。プランクトンネットを5回引き上げるとペットボトル1本分になりました。それを6回繰り返します。ペットボトル6本の海水を採取しました。まずは、海水を処理していきます。2023年の8月20日新潟県糸魚川市能登の弁天岩(A地点)の試料ビン5個、2023年11月23日新潟県糸魚川市能登の弁天岩(A地点)の試料ビン6個、2023年10月28日新潟県黒井突堤(B地点)の試料ビン6個、2023年10月28日新潟県糸魚川市能登の弁天岩(A地点)の試料ビン6個、2023年9月23日新潟県糸魚川市能登の弁天岩(A地点)の試料ビン6個、2023年9月23日新潟県黒井突堤(B地点)の試料ビン6個、2023年11月23日新潟県黒井突堤(B地点)の試料ビン6個、2023年12月4日沖縄県瀬底の試料ビン3個。

ホットプレートで水を蒸発させます。封入材をその上にたらし、カバーガラスでふたをします。自宅では硫酸で処理した不溶残渣と硫酸ではないもので処理した資料を封入材の代わりにレジンを使用したカバーガラスなしのプレパラート作成に挑戦しました。

観察の結果と反省

 2023年の9月、10月に採取した海水から放散虫が多く発見されました。なぜなのかを調べます。プレパラートの作成では蒸発の加減を見極めるのが難しくどのように判断するかを調べます。実際にプレパラートを作成してみて、工夫するべき点がたくさんあったのでその点を改善していこうと思います。そして、放散虫以外にも珪藻や有孔虫などがいるので観察をしていこうと思います。

キーワード:放散虫、弁天岩、黒井突堤、瀬底、形

Radiolarian, Benten Iwa, Kuroi Jetty, Sesoko, Shape

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