東北大学加齢医学研究所老年医学分野
2010 年 47 巻 6 号 p. 558-560
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誤嚥性肺炎の危険因子として最も重要なものは,脳血管障害および変性疾患に併発しやすい不顕性誤嚥である.不顕性誤嚥は,大脳基底核病変を有している人に多く認められる.降圧剤のACE阻害薬などの不顕性誤嚥の予防薬はハイリスク高齢患者において肺炎の予防効果を有する.また,寝たきり高齢者でも肺炎球菌ワクチン投与は有効で,発熱日数の減少および入院回数の抑制効果が認められる.さらに,寝たきり高齢者で低下し易い細胞性免疫の賦活法としてBCG接種があり,BCG接種は高齢者肺炎の予防効果を有する.
老年病
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