2026 年 63 巻 2 号 p. 99-103
高齢者医療では多疾患併存,機能低下,意思決定能力低下の可能性などを背景に,将来の医療・ケアの意思決定を支えるAdvance Care Planning(ACP)の重要性が高まっている.本稿では,日本老年医学会の定義を踏まえ,高齢者におけるACPの必要性,海外の研究エビデンス,日本の実践状況と普及を阻む要因を概観した.さらに,CGAやShared Decision Makingとの統合,多職種連携や在宅医療との関係を踏まえ,価値・目標に基づく高齢者医療におけるACPの今後の方向性を考察した.