日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
“Visual Analogue Scale”による老年者の「主観的幸福度」の客観的評価: I
標準的うつ尺度との関連
松林 公蔵木村 茂昭岩崎 智子濱田 富男奥宮 清人藤沢 道子竹内 克介河本 昭子小澤 利男
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1992 年 29 巻 11 号 p. 811-816

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抄録
老年者の quality of life (QOL) の一端を, 客観的に評価する目的で, Visual Analogue Scale による (「主観的幸福度スケール」) Visual Analogue Scale of Happiness (“VAS-H”) を考案し, 地域在住の後期老年者を対象に, すでに確立されているうつ評価法との関係を検討した.“VAS-H”は, 同時に施行した標準的 Geriatric Depression Scale ならびに, 同じ被験者に一年前に行った Zung の自己評価抑うつ尺度 (SDS) とも有意の相関を示した. 以上より, 老年者の日常の主観的幸福観を評価する本法は, 情緒やうつ状態を一定程度反映していると考えられた. 本法はQOLの一端を評価するための簡便な方法と考えられる.
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