抄録
Bonn-Flemming 又は Nawaschin の固定液を用ひパラフィン切片法で作つたイネの減數分裂のプレパラートの觀察により2(3)+3(2)を最高限とする種々なる二次接合型 を見出した。イネが allopolyploid なる事は從來の細胞學的及び遺傳學的研究によりて明かである。著者も亦 diakinesis 及び MI に四放射状の四價を見出してイネのゲノム内に於る autosyndesis を實證した。從つてイネのゲノムの組成は結論にて示せる如き doubly hexasomic tetraploid であらう。二次接合の學説に就ては異論もあるが, 少くともイネに關しては眞理であらう。(昭和十年四月三十日札幌遺傳學談話會ニテ講演)