遺伝学雑誌
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家蠶に於ける二種の白卵と其聯關
鈴木 簡一郎
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1939 年 15 巻 4 号 p. 183-193

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抄録

1) 第一白卵種の因子型は w1 W2 P R 第二白卵種の因子型は W1 w2 P R を以て示される。但し W1 はホルモン樣物質の生成に關與するものであつて其作用が主として幼蟲の時代に生ずるものであるから卵色の發現に就ては母性遺傳的に作用するものであるが W2 (及P, R) は受精後直に色素元の形成に關與し卵色の發現に關し其作用は正常遺傳的である。
2) W1W2 (及P, R) とは卵色及眼色に關し補足因子の關係を有す。
3) w1w2 との間には聯關を有し雄に於ける因子交叉率は約3.36%であるが雌に於ては0である。

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