遺伝学雑誌
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鱗翅目昆蟲の精子
II. カヒコとマイマイガ間の人工助精に於ける精子の行動
大村 清之助
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1940 年 16 巻 2 号 p. 63-68

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抄録
種の隔離性を追究する爲の一つの試みとして, 又鱗翅目昆蟲の精子の性能を識別する爲の一つの手段として, カヒコとマイマイガとの間に於て種々の組合せの人工助精を行ひその際の精子の行動を觀た。その結果兩種昆蟲の精子の活動性の外觀上の類似は著しいが, 本質的には大いなる差異のある事, 及び兩種昆蟲間に於ては生態的差異及び交尾器の機械的差異を取り除いただけでは兩種の配偶子を接近せしめることは出來ぬ事を知つた。たゞ前位腺液の性状は, 精子の活性化に關する限り兩種昆蟲に於て等しい事が知られた。
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