遺伝学雑誌
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黒猩々蠅のY染色體上に於けるbobbed geneの位置
藤井 祐一
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1940 年 16 巻 3 号 p. 91-96

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抄録
1. 306Y-II染色體轉移は第II染色體のbrokenとbrick間とY染色體の末端附近で切れ, 互に其末端の部分を交換再結合したものである。
2. 轉移の爲に新しく生成された第II染色體の基端とY染色體の末端の部分が結付いたものが過剩染色體と成つた個體は生存し得る。
3. bobbed因子は雌雄何れに於ても此過剩染色體の爲に野生型と通常のbobbedの中間の形質を表はす。
4. 此の事實は過剩染色體中のY染色體に含まれるbobbedの野生封立因子が位置效果の爲に優性の度が弱められたに因ると考へらる。
5. 過剩染色體中のY染色體は末端の極く一部分と推定される。從つてbobbedの野生對立因子はY染色體の末端附近に存在すると考へられる。
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