遺伝学雑誌
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コルヒチンによつて育成したロベリアの倍数体
川谷 豊彦大野 忠郎
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1953 年 28 巻 2 号 p. 79-82

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抄録
1. 1948年コルヒチン処理によつてロベリアの倍数体創成を試み, 四倍体3個体を得た。
2. 四倍体ロベリアは二倍体に比し気孔, 花粉, 子葉, 葉は大である。又四倍体の葉は二倍体に比し厚く濃緑色であり丸味を帯びる。
3. 四倍体ロベリアは二倍体に比し総アルカロイド含量極めて高く, 約2倍であつた。
4. 本研究の結果は薬用植物の品種改良に人為的染色体倍加を応用することの可能性を示すものであつて, 極めて注目すべきことである。
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