日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
アクリル酸エチル-2-クロロエチルビニルエーテル共重合アクリルゴムの粘度-分子量関係
伊奈 勉黒沢 俊英松浦 浩
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1970 年 43 巻 2 号 p. 102-106

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抄録

アクリル酸エチル (EA)-2クロロエチルビニルエーテル (CEVE) 共重合体 (EA/CEVE=95/5) をアセトン (溶剤)-ヘキサン (沈殿剤) 系で逐次分別沈殿法により分子量分別し各区分の分別物の溶液粘度をアセトンおよびsec-ブチルアルコール (sec-BuOH) を溶媒とし求めた. 分子量をトルエンを溶媒とし浸透圧法で求め, 極限粘度数-分子量の関係を次のように決定した.
[η]=0.764×10-3Mn0.5(sec-BuOH 34.5°C)
[η]=0.210×10-3Mn0.65(Acetone 30°C)
sec-BuOHを溶媒として, 浸透圧の第2ビリアル係数と温度の関係からθ温度を求め34.5°Cと決定した.
アセトン30°Cの粘度式は, 住友ら1)が求めたEAホモポリマーの粘度式と類似したものであった.

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