日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
練りロール機による古タイヤゴムの化学再生 (その1) 再生剤の探索
古川 淳二岡本 弘稲垣 慎二尾之内 千夫案西 司朗渡部 洋児藤田 寛治柴田 慶三
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1980 年 53 巻 8 号 p. 497-505

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抄録
古タイヤやゴム粉をゴム資源として有効利用するために, ゴム用混練りロール機を用いて機械化学的に可塑化する際の効果的な可塑化試薬の探索を行った. その結果, p-トルエンスルフィン酸と1,8-ジアザ-ビシクロ(5,4,0)ウンデセン-7 (DBU) あるいはその塩及びテトラエチルチウラムジスルフィドとDBUの組合せ, あるいはトリフェニルホスフィンなどが特に優れた可塑化試薬であることがわかった. また, これらの可塑化ゴムは時間の経過とともに硬化する傾向が認められるが, 再びロール薄通しを数回行うことによって再可塑化することができた.
これらの再加硫ゴムの物性は, 可塑化前の加硫ゴムの物性と比較して, 引張強さの保持率は48~67%, 伸びの保持率は35~48%であった. 特に, 硫黄架橋点を開裂する作用がある試薬を使用した場合には保持率の高い再加硫ゴムが得られることがわかった.
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© 一般社団法人 日本ゴム協会
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