日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
FRとGPCOの複合化における共架橋性
森 邦夫荒川 貴徳高橋 進
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1990 年 63 巻 2 号 p. 102-107

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抄録
GPCOとFRの加硫接着性と共加硫性を種々の加硫系で検討した. 実験はGPCOとFRにそれぞれ異なる加硫系を配合してゴムコンパウンドを調整し, これらを張り合せてホットプレス又はこれらを再度ブレンドしてホットプレスして試料を得た. 加硫系は, (1)GPCO又はFRのみを加硫する組合せ, (2)GPCO又はFRの一方の加硫系が他方の加硫系となる組合せ, (3)GPCOとFRの両方の加硫系が他方の加硫系となる組合せの三種類を使用した. (1)の組合せは界面層でのGPCOとFRの間で化学結合が生成しないため, 接着強度は全く示さなく, かつ共加硫物の強度もおのおのブレンド比で加成平均より著しく低かった. (2)の組合せは界面層でのGPCOとFRの間で化学結合が生成するがその濃度が充分でないため, 接着強度を示すがまだ充分でなく, かつ共加硫物の強度も各々のブレンド比で加成平均より若干低かった. (3)の組合せは界面層でのGPCOとFRの間で化学結合が充分な濃度で生成するため, 高い接着強度を示しかつ共加硫物の強度も各々のブレンド比で加成平均より高くなった. 以上のようにGPCOとFRの加硫系における接着性と共加硫性の間に相関関係があることが明らかとなった.
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© 一般社団法人 日本ゴム協会
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