GPI Journal
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PL法から見た専門職に要求される技術標準と公開論文:
(第2報)製造物責任法と食品、飲料水 (E)
ジャーナル オープンアクセス

2022 年 8 巻 1 号 p. 23-29

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抄録

PL法の食品適用は広く知られている。食品適用には製造物(天然物と人工物)と加工(料理)に分けられ、生鮮食品と加工食品、食べ物と飲み物、調味料などに細分化される。食品の欠陥定義は、健康被害と言われている。食品製造には食品衛生管理資格ライセンスの取得が必要であり、製造所は保健所の認定、精製飲料水には加熱殺菌などが求められる。食の安全制度は取扱者の資格と製造所の認可により成り立っているが、適用制度は国際基準と異なるところもある。欠陥食品による健康被害の被害者の加害者に対する損害賠償請求には、PL法が適用され、加害者の業務上過失判定は、食品取扱基準、加工基準、適用食材基準及び標準に定められている。さらに、食品加工で義務が課せられている殺菌・除菌の義務で食中毒など健康被害防止を図らねばならない。これらの基準、標準、義務に反した食品製造物の提供責任が課せられている。本研究は食品適用の免責となる評価基準に研究した成果を報告する。

© 2022 一般社団法人GPI標準化委員会
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