日本草地学会誌
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有用野草の播種増殖に関する基礎的研究 : (5)シバ種子の発芽性の規制についてのその後の実験
松村 正幸
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1975 年 21 巻 3 号 p. 180-188

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抄録
日本芝(ノシバ)の発芽に対する温度要求と光要求とを低下させるための種々の処理の効果について,前報の後をうけてさらに検討を加えた。最初の実験では,用いた処理と与えた発芽条件との違いに対応して,多様な発芽反応が明示された(Fig.1)。次の実験では,発芽反応の規制における冷湿処理期間の長さと,組合わされる薬品処理の種類との相互関係が明らかにされた(Fig.2)。これらの実験によって確認された事項のうち重要なものは;1)適当な期間(約30日)冷湿処理した種子に対するNaOH+(GA_3+KNO_3)処理-前報で著者によって試案として与えられた処方-は,試みられた処理の中で,発芽促進効果が最もすぐれている,2)約90日の長期冷湿処理種子では,NaOHの単用によって上記処理と同じ効果を得ることができる,などである。これらの実験のほかに,長期冷湿処理に伴う種子の活力減退に関係する問題や,種子の来歴の違いによる処理効果の変動についても検討した(Fig.3,4)。最後に,発芽性規制の効果の異なる諸種の処理の応用場面における生態学的意義にっいて簡単に触れた。
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© 1975 著者
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