日本草地学会誌
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クズの群落構造に関する研究 : 第2報 根群の類別表示のための一方法
津川 兵衛佳山 良正
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1975 年 21 巻 3 号 p. 207-212

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抄録
根の基部維管束環数に基づき根に対して次のように階級を与えた。すなわち,基部維管束環数が1環の根にはI,2環であればII,以下同様にIII,IV…を与えた。1根群を構成する根のうち最も階級が高い根を識別根と呼び,この根の階級に基づき根群に対して次のように階級を与えた。すなわち,識別根の階級が1の根群にはR-I,IIであればR-II,以下同様にR-III,R-IV…を与えた。クズが侵入して以来約25年を経過したクズの自然群落の根群にこの類別表示法を適用したところ,得られた根群の階級の範囲はR-I〜R-VIIIであった。これらの階級において,次のような根群構成上の特徴が認められた。すなわち,識別根の平均数は根群の階級が高くなるにともない次第に減少し,R-VI以上の階級では1.00になった。その他の比較的階級の高い根の平均数も根群の階級が高くなるにともない次第に減少する傾向があり,しかもたいていの根群の階級では1.00以下であった。他方,IIの根の平均数はあまり変動がなく,Iの根の平均数は逆に増加する傾向があった。また,本類別表示法における根群の階級の上昇過程は根群の発達段階を指すものであることが示唆された。なお,本方法を適用すれば,根群の類別表示を迅速に,しかも簡便に行なえるものと考えられる。
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© 1975 著者
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