ガレガは落葉性多年草であり,茎葉生産を担うシュートの地上部は,毎年春期に更新される。本研究ではガレガのシュート地下部を構成する地下茎,不定根および根粒の形態の季節的変化の調査に基づき,シュートの生活史ならびに世代交代の様式を検討した。その結果,ガレガのシュートの地上部(茎葉)の生存期間は,春の出芽から越冬前までの約6カ月間,すなわち1生育期間のみであった。一方,シュートの地下部の生理機能維持の期間は,前年夏以降に発生してから地上部に茎葉を展開する当年を経て,翌年の夏ないし秋までの約2年に及んだ。ガレガのシュートの世代交代は,その地下部を含むシュート全体に着目すれば,新旧2世代がその生存期間を1年程度重複させつつ,その間に茎葉生産を担う中心的役割を,旧世代から新世代へ引き継いでいく様式であると考えられた。