2019 年 65 巻 2 号 p. 91-99
イネ4品種・系統を黄熟期に刈取および細切し,リンゴジュース粕(リンゴ粕)を異なる混合割合で混合(原物で0,10,25および50%)してイネホールクロップサイレージ(WCS)を調製した。めん羊4頭を供試し,カフェテリア法で各個体にリンゴ粕混合割合が同じでイネ品種・系統が異なるWCS 4点の嗜好性試験をラテン方格法で実施した。リンゴ粕をイネWCSに混合すると,乳酸とエタノールが増加してVスコアとフリーク評点が高まり,イネWCS単味では差がなかった嗜好性が,「つがるロマン」では高くなった。イネWCSの乾物採食量と飼料成分の重回帰分析から,イネWCS単味では乾物と粗脂肪含量が高いと嗜好性が改善し,リンゴ粕を混合すると酪酸が嗜好性を低下させたことから,リンゴ粕の混合によりイネWCSの嗜好性を左右する飼料成分が変化すると考えられた。