トウモロコシごま葉枯病およびすす紋病の罹病程度評価のため,本研究はUAVと画像解析法を利用した。トウモロコシすす紋病抵抗性検定試験およびトウモロコシごま葉枯病抵抗性検定試験において,育種家評点と画像解析によるrelative Green Red Vegetation Index (rGRVI)の相関は,空撮画像では病状がまだ判別できない発病初期には低い相関であったが,発病が進み,空撮画像でも病状が確認できるようになってからは,すす紋病,ごま葉枯病ともに高い相関を示した。また,供試品種のうち標準品種のみで検量線を作成し,検定品種のrGRVIから推測した罹病評点推測値は,育種家評点と高い相関を示した。以上により,rGRVIを指標に用いたトウモロコシごま葉枯れ病およびすす紋病罹病評価への応用が可能であることが示唆された。