抄録
本研究は氣温の年變化樣式を知らんが爲,地球上343箇所の觀測點に於ける月平均氣温を取り之を Fourier の級數
T=α0+α1Sin(χ+〓1)+α2sin(2χ+〓2)+α3sin(3χ+〓3)+……
に展開し,1年週期及び1/2年週期の正弦波の振幅(α1,α2)とその位相角(〓1,〓2)の性質及びその地理的分布を論じ,更に緯度との關係,次いで兩者の關係にまで論究した。
又水陸分布が氣温に於てはその振幅及び位相角に影響を及ぼす事より,兩者を考慮に入れて理論的に極値起日との差(〓0)及ひ緯度補正をなした振幅(A)を求め,之によつて
cotθ=A/〓0
を求め,水陸分布の度合い〓ち大陸度を表示せんと試みた。尚θは太陽氣候の極値起日にTs度なりし氣温がその極値Tm度に達する角度を示す。而してこの方法により大陸度を算出すれば,從來のものとは可成異つた結果を生ずるが寧ろ事實にはようやく適合するやうである。そして更に大陸度より地球上の氣候を4つに大別して見た。