地理学評論
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浅間火山体東斜面の粒度組成
川崎 逸郎
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1959 年 32 巻 9 号 p. 489-493

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抄録
(1) 1958年8月10日の浅間火山体東斜面は表層の安山岩角礫層と下部の粗粒軽石層の2層から作られていた.この2つの層から採取した2mm以下の試料について粒度組成を明らかにすることができた.
(2) 1/2φ目盛の篩の試用結果は本調査では適当と認められたが,できれば1/3φ目盛を使用したい.
(3) Mdφ, Qdφ, Pdφ,ともに高さによる変化は明らかでないが,同一地点でも地表と-50cmの試料には採取地点によりいちじるしい差を認めた.概して地表部分が-50cmより小さい値となつている. MdφがSt.10 (2,124m)の平坦地付近を境として変化しているほかPdφ, Qdφともに地形との関係は明らかでない.
(4) 地表の安山岩礫と-50cmの粗粒軽石の中にそれぞれ混在する2mm以下の細粒は異質のものであり,また第4図にみられる地表と-50cmの粒度組成状態のずれとを併せて考えると,浅間山の火山活動の規模による堆積が-50cmの付近に不連続面を作つたものと考えられる.
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