抄録
Urbanとruralな地域は,それぞれ別個な相対立する地域景観としてみることができ,このことについては従来多くの研究がなされてきた.最近はまた, urbanの範囲を通勤圏にまで適用しようとする機能論的な研究も多く行なわれるようになつてきた.日本の都市のruralな地域にひろがる通勤圏は,景観論的にruralな地域が機能論的にはurbanとruralの混在地帯であると理解しうるのが普通である.しかるに,アメリカ合衆国の場合,一般的にいつて,かかる機能論的にみた混在地帯,たとえば通勤圏は,同時にまた景観論的にも明瞭に混在地帯として把握しうるのである.これは目本との比較においてみた場合,極めて普及した自動車と,また極めて完備した道路網とによつて可能になつたと思われる散居的郊外住宅地化といえるような広大な都市化によつて特徴づけられるのである.