地理学評論
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日本島の地形発達史について
阪口 豊
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1964 年 37 巻 7 号 p. 387-390

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抄録
日本島の高度頻度曲線の特性により,日本島の地形発達更について次の結果を得た. 1. 造地形期は2回の不連続的な曲隆運動によって3期にわけられる. 2. 陸棚はかっての陸上面であり,陸上の700m以下の地形の形成と関連がある.陸上面の形成期は下末吉期以前である. 3. 日本島での最大氷河作用はWürm氷期に行なわれた. 4. 海岸平野,低位置沖積平野の形成は造地形後期の特異現象である. 5. 造地形後期における日本島の大陸時代は2回あり,第1回は陸棚の陸上面時代,第2回はWürm氷期である。
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