地理学評論
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都市気温の分布と風との関係についての一考察
水越 允治
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1965 年 38 巻 2 号 p. 92-102

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抄録
都市内の気温が一般に郊外に比べて高いことは,これまでの研究から明らかとなっている.しかしさらに詳細にみると,高温域のあらわれる範囲や都市周辺に向っての温度の下り方はそのときどきで異なっている.都市気候綜合研究斑は熊谷市で市街地を縦・横断する気温の移動観測を反覆実施したが,この資料にもとづき,気温の縦・横断分布型と風の状態との関係を検討した.まず分布型を順位相関法を用いて若干のグループに分け,つぎに各グループについて分布のセクションをとった方向の風速成分の平均値を求め,グループによる平均値の差が有意かどうかを検定した。この結果有意な差のあることが認められ,都市気温の分布型は風の状態により変形をうけることを実証した.また高温域が風によってどの程度風下へ移動するか,都市内外の気温差と風との関係についても検討を行なった.以上のことから都市気温の分布型には大気の移流の影響が大きいこと,市街地を縦・横断する気温観測で都市気温分布の実態が相当程度明らかにできること,などがわかった。
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