地理学評論
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阪神とその周辺の地形—現地討議と今後の課題—
水山 高幸前田 昇井上 茂高橋 達郎羽田野 誠一守田 優岡 義記池田 碩大橋 健加藤 瑛二
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1967 年 40 巻 11 号 p. 585-600

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抄録

1966年秋におこなわれた日本地理学会・人文地理学会共催の現地討議「阪神の地形」の資料に討議内容をも加味して,阪神とその周辺の地形の概要とその問題点とを論じた.以下のような事柄を含んでいる. 1) この地域についての地形研究史. 2) 大阪平野の地形面の分類と各地形面の性格を述べ,その変位についてもふれた. 3) 生駒山地が地塊山地であり,急崖を撓曲では説明し難いことを論じた. 4) 北摂山地の礫層の分布とそれより構成される地形面について記載し,その形成について検討を加えた. 5) 六甲山地における花崗岩の割れめ・風化と地形との対応関係を調査した. 5) 琵琶湖西岸の段丘面について記載と分類とを行った. 6) 今後解明すべき課題を概括した.

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