地理学評論
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多変量解析による広島県の市町村類型
森川 洋
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1976 年 49 巻 11 号 p. 736-754

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抄録
最近,計量的手法による客観的な地域区分(類型化)が検討されている.本稿では,57変数による地域特性と1920~1975年(11期)の人口推移についてそれぞれ因子分析を行ない,1970年時点の人口的・社会経済的特性とともに人口面からの動態的考察を加えて,広島県107市町村の類型化を試みた.
その結果,地域特性の分析では第1因子に全変動の40%を説明する都市性因子が現われ,第2・第3因子にはブルーカラー労働者因子,近郊地域因子が続く.わが国では都市性因子が地域特性の代表的因子であると推定される.
人口推移の因子分析では,戦後の高度成長期・戦前期・人口激動期の3因子が抽出され,高度成長期因子は都市性因子との相関が強い.最後に,両因子分析による各市町村の因子得点をクラスター分析すると,両者の分類結果はかなりよく対応する(第7表).広島市周辺では,地域特性・人口推移両面において圏構造的なものが認められるが,福山市周辺ではまだそれほど顕著ではない.
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