地理学評論
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北陸地方における農村空間の区分に関する一つの試み
山本 正三北林 吉弘田林 明
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1976 年 49 巻 6 号 p. 361-379

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抄録
景観的には農村であっても,機能的には非農業的・都市的要素を多く含んでいる,わが国の農村空間の分類・系統的把握を行なうために,農村における就業状態が農外就業機会の差異によって地域的に異なっていることに着目し,農村空間の区分を行なった.はじめに富山県における3つの集落のケース・スタディーによって,農村の就業状態の理念的類型を設定し,このワクを富山県内,さらに北陸地方にまで広げた.これらの類型の設定と,それに基づく農村空間の区分は,主として各地域に精通している研究者や農政担当者の経験的判断を参考にした。
その結果,北陸地方の農村空間を6つの類型に基づき,高度通勤兼業空間(A型空間),通勤兼業空間(B型空間),日稼兼業空間(C型空間),農業依存空間(D型空間),出稼兼業空間(E型空間),自営兼業空間(F型空間)に区分した。さらに,D型・E型空間をおのおの2つに,F型空間を4つに細分した.またこれらの類型の分布パターンを考察した,
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