国際情報研究
Online ISSN : 1884-2178
審査論文2018
ビジネススピーチと政治スピーチの背後関係: マクロ的視点に基づく概念構造の分析
清水 利宏
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2018 年 15 巻 1 号 p. 3-11

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抄録

本研究は、ビジネス英語スピーチと政治スピーチの背後にある関連性について、時系列的な比喩構造をヒントにマクロ的視点から分析を試みるものである。2005~2015年に発表された110本のビジネススピーチを分析した先行研究の成果を、11年という長期的な時間軸で俯瞰的に分析することで、ビジネススピーチと政治スピーチの隠れた関連性を明らかにしていく。まず、11年間・110本のビジネススピーチを分析した先行研究の論点を整理し、メタファグラム分析によって示された「概念構造を特徴づける5つの支配性パターン」のデータを整える。そして11年間分の支配性構造のデータについて、(1)視覚的なグラフ分析、(2)相関性の統計分析、(3)時系列を反映した自己相関分析を施すことで、マクロ的かつ複眼的な観点からビジネススピーチと政治スピーチの関りを調査する。これらの分析の結果、(1)大統領選挙の時期にビジネススピーチの概念構造に特異な変化が見られること、(2)2005~2015年に大統領であったブッシュとオバマ両氏の特徴的な概念構造と、ビジネスに特徴的な概念構造に逆の相関がみられること、(3)ビジネス特有の概念構造には(大統領の2期の任期と同じ)8年間の周期性が認められることが明らかになった。

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