抄録
今回我々は,分光波長分布および光強度が異なる光源をコンポジットレジンの重合に使用し,オールインワンボンディングシステムの窩壁適合性の検討を行った.抜去牛歯に耐水研磨紙を用いて象牙質平坦面を作製し,直径3mm,深さ1.5mmの円柱状窩洞を形成した.ボンディング材をハロゲン光源で重合させた後,コンポジットレジンを充填し,ハロゲン光源もしくはキセノン光源の照射器で重合させた.照射終了後,水中に10分間保管した後,耐水研磨紙とアルミナ粉末を用いて窩縁を露出させ,光学顕微鏡を用いて窩縁を観察した.本研究では,キセノンランプよりもハロゲンランプの使用がコントラクションギャップを抑制する傾向が認められた.コンポジットレジン充填時において使用する光源や照射方法,また,コンポジットレジンの充填方法やフロアブルレジンの使用などを考慮する必要があると思われる.