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若狭 邦男, 宇野 滋
セッションID: A-1
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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著者らは, マイクロ試験による象牙質接着強さを評価するため, マイクロ試験片内部の重合挙動に注目して, 実験結果を基に試験片モデルを創案, 計算モデルを提案した. 重合方式として, 化学重合, あるいは光重合, 両者の併用を検討して, 重合接着層に焦点をあてた. 本研究では, 第一に重合挙動のモデル化, 第二に重合ひずみの計算, 第三にhybrid layer の有無と破壊機序と接着強さを検討する. その結果, 現状で用いられている重合方式の違いの観点から, 接着層形成とその機能特性, それらの破壊機序, 及び接着強さへの影響が明らかになると思われる.
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林 捷, 黒田 聡一, 岸田 幸恵, 新谷 明宏, 大滝 絵梨花, 長谷川 亜紀, 八田 みのり, 横山 大一郎, 新谷 明一, 五味 治徳 ...
セッションID: A-2
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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近年,表面処理を行わずに接着性を有するセルフアドヒーシブレジンセメントが開発・市販され,チェアータイムの短縮,テクニックセンシティブ等の影響が少ないと考えられている.前報では,これら接着材のジルコニアに対する接着強さについて報告した.しかし,その接着耐久性は,明確な結論を得るには至っていないのが現状である.そこで本研究では,加速寿命試験法(Accelerated Life Testing)を用いてジルコニアに対する同セメントの衝撃接着耐久性について検討を行う.
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鶴木 次郎, 野田 誠, 奥田 祐司, 伴 清治
セッションID: A-3
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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前回の報告においてジルコニアと陶材との接着は機械的嵌合のよるものである事が明らかとなった。
この機械的嵌合とはジルコニア基材の表面に対する焼成陶材の投錨効果によるものである。
それ故ジルコニア基材の表面処理方法により、陶材との接着強度は改良する事ができるものと考えられる。
今回の実験においては数種類のガラスをジルコニア基材表面にコーティングし、そのうえに陶材の築盛、焼成を行った試験片に対し、せん断接着強さの測定を行い、各々の条件により作成したものを比較、考察を行った。
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羽田 詩子, 上原 芳樹, 桜井 保幸, 山村 理, 藤原 周, 土井 豊
セッションID: A-4
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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レイヤリングテクニックで製作するジルコニアクラウンは,そのジルコニアコーピングの色を築盛用陶材により遮蔽あるいは反映させ,さまざまな製作方法をアレンジしながら天然歯を模倣したクラウンが製作される.
その実際に製作されている各条件(ジルコニアコア材上に最初にレイヤリングする陶材の違いおよび焼成温度の違い)について,マイクロテンサイル接着試験を用いてジルコニアコア材とレイヤリングセラミックスの焼付け強さ比較し,最適な条件を考察した.
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宇佐美 博文, 中村 隆志, 西田 尚敬, 若林 一道, 矢谷 博文
セッションID: A-5
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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ブリッジのフレームやインプラントのアバットメントに高強度で高靭性のイット
リア系ジルコニア(Y-TZP)が使われるようになった。ところが、Y-TZPは、口腔
内のような低温・湿潤な環境下での劣化が危惧される。今回の実験では、微量の
シリカを添加したY-TZPと従来のY-TZPの物性を比較した。その結果、シリカ添加
により曲げ強度が向上しただけでなく、加速劣化試験でも強度低下が抑制される
ことが示された。
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寺岡 文雄, 中川 正史, 稲葉 陽二, 荘村 泰治
セッションID: A-6
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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アルコール溶液で希釈した竹エキスは抗菌性があることを発表した.
本研究の目的は,アルコールの添加が石膏の性質に及ぼす影響を解明することである.
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橋本 正則, 飯嶋 雅弘, 長野 二三, 大野 弘機, 遠藤 一彦
セッションID: A-7
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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ポルトランドセメント配合レジンの水中における石灰化誘導能を評価した。ポルトランドセメント粒子配合のコンポジットレジン試験片を長期(1~50日間)水中浸漬後、光学顕微鏡および走査型電子顕微鏡によって試料表面の長期的変化を調べた。また、マイクロラマン分光分析およびX線回折によって試料表面の経時的変化を解析した。水中浸漬後、試験片表面には石灰化物が形成していた。レジンにポルトランドセメント粒子を配合したコンポジット素材は水中下において石灰化物形成能を有することが明らかとなった。このレジン素材の歯科的応用の可能性が示唆された。
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早川 徹, 吉成 正雄, 安孫子 宜光
セッションID: A-8
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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チタンインプラントの生体適合性を向上させる目的で,細胞接着タンパク質やRGDペプチドなどをチタン表面に簡便かつ確実に固定化させる手法について検討し,トレシルクロリド(2,2,2-トリフルオロエタンスルフォニルクロリド,CF3CH2SO2Cl)を用いる方法を開発した.細胞接着タンパク質やRGDペプチドを固定化したTi表面での,細胞の付着や遺伝子発現に与える影響について検討した.
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平 雅之, 佐々木 かおり, 齋藤 設雄, 根津 尚史
セッションID: A-9
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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末端にカルボキシル基を付加した試作ナノフェライト粒子配合グリシジルメタクリレート-スチレン共重合体磁性ビーズに活性化エステル法でストレプトアビジンを結合させ、アビジン標識CD14抗体を結合させたTHP1単球を磁気捕集したところ、回収効率は市販4種類のストレプトアビジン付き磁性ビーズを大きく上回った。リンカーが長く蛋白の立体配位の阻害が小さいためと考えられた。試作磁性ビーズは幹細胞の磁気回収に有用と類推された。
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松本 卓也(院生), 松本 卓也, 荘村 泰治
セッションID: A-10
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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異なる混合割合でZrO2 / HAp複合体を作製した。この材料の生物学的評価をするために細胞接着・増殖実験や、水晶振動子マイクロバランス法を使用したんぱく吸着実験を行った。本発表ではこれら生物学的評価について報告する。
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田沼 裕志, 穴田 貴久, 益田 泰輔, 本田 義知, 松井 有恒, 川井 忠, 鎌倉 慎冶, 越後 成志, 鈴木 治
セッションID: A-11
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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Octacalcium phosphate (OCP)とコラーゲンを組み合わせた複合体(OCP/Col)は、操作性が向上し優れた骨再生能が確認されている。本研究では更なる骨再生能の可能性を検討する為、OCP顆粒径を4種類、熱架橋温度を3種類に分けた材料を用意し、ラット頭蓋骨欠損モデルに埋入し検討した。150℃OCP/Col埋入群では、欠損全域に新生骨の形成がみられ、φ53~300µm埋入群が母床骨と類似したX線不透過性を示した。以上より150℃φ53~300µmOCP/Colがよりよい骨再生能を有することが示唆される。
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松岡 真琴, 赤坂 司, 戸塚 靖則, 亘理 文夫
セッションID: A-12
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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カーボンナノチューブ(CNTs)の生体材料への応用を目的とし、カーボンナノチューブ上で細胞培養を行い、接着性・増殖性の評価を行った。その結果、特に多層CNTsで細胞接着が良好であることが明らかになり、またVinculinの染色により接着班の分布の変化が細胞接着に影響していることが示唆された。これらの特性を利用し、材料表面にCNTsを用いることで、細胞接着性を向上させることが可能であった。
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中村 仁, 小幡 亜希子, 春日 敏宏, 伴 清治
セッションID: A-13
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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本研究では、注入型骨充填、GBR法などの多様な骨損傷修復材料への応用を目的とし、electrospray/electrospinning法を用い、シロキサン含有バテライト(SiV)/ポリ乳酸(PLLA)ハイブリッド体からビーズ(直径 60-150 μm)及びファイバーマットを作製した。これらの材料はSiV含有量に応じてPLLA中への埋没構造が変化し、骨形成に有効なSiイオン種、及びCaイオンを徐放させることが可能であった。また、ビーズを酢酸溶液に浸漬した際、PLLAビーズに比べて顕著な分子量の低下が見られた。
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松元 歌奈子, 都留 寛治, 川内 義一郎, 丸田 道人, 松家 茂樹, 高橋 一郎, 石川 邦夫
セッションID: A-14
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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当研究室ではこれまでに、溶解析出法を用いて海綿骨形態を模倣した三次元連通気孔構造を有するCO3Apフォームを作製した。このフォームは連通気孔構造のため、細胞や組織侵入が容易になり迅速な骨置換が期待できる一方、気孔率が著しく高いため機械的強さに問題が残る。そこで本研究ではCO3Apフォームへの応用を視野に入れ、まずはCO3Apブロック内の気孔にCO3Apを析出させることによる機械的強さの向上の可能性について検討した。
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田村 洋一, 赫多 清, 小倉 英夫
セッションID: A-15
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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Bis-GMAを主成分とする単一のマトリックスレジンに,配合率の異なる各種球状フィラーを配合したコンポジットレジンを用いて,曲げ強さ,弾性係数,ビッカース硬さを測定することで,各種球状フィラーがコンポジットレジンの機械的性質に及ぼす影響を明らかにした
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田仲 持郎, 橋本 典也, 武田 昭二, 鈴木 一臣
セッションID: A-16
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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ジビニルエステル(DiVE)液部とポリメタクリル酸メチル(PMMA)粉部を混和して粘弾性を有する樹脂組成物を調製し,組成物中のDiVEを重合することによってMMA/PMMA系義歯床に勝る機械的性質を持つ硬化体を創製した.ここでは,硬化体の機械的性質をDiVEの重合性基間距離に着目して検討した.硬化体の機械的性質はDiVEの重合性基間距離に依存し,重合性基間距離が短い程,高い弾性係数を発現した.
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島村 穣, 川本 諒, 吉田 武史, 高見澤 俊樹, 黒川 弘康, 安藤 進, 宮崎 真至
セッションID: A-17
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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光干渉断層画像化法(Optical Coherence Tomography,以後,OCT)は,非侵襲的に組織の精密断層像を得るとともに,他の医療用画像技術と比較しても高解像度を有していることから,歯科臨床への応用が期待されている。演者らは,歯質の湿潤状態がOCTの断層像に及ぼす影響について抜去歯および口腔内の天然歯を用いて検討し,歯質表面の水分および唾液の有無が断層像に影響を及ぼすことが示唆された。
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荘村 泰治, 山口 哲, 吉田 能得, 竹重 文雄, 長島 正, 若林 一道, 河本 裕介, 登尾 啓史
セッションID: A-18
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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我々は歯学部学生のハンドスキル習得の支援をめざし、ハンドスキルの根本である触覚を仮想実体感で得られる触力覚(Haptic)デバイスを用いた高度コンピュータ実習システムHAP-DENTの構築を進めてきた.現在すでに、支台形成,窩洞形成、歯周ポケット探索、歯科矯正用ブラケット貼付などのタスクトレーニングが行えるオリジナルシステムを開発し,カリキュラムへの導入を試行しているので,それらについて報告する.
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吉田 能得, 山口 哲, 若林 一道, 長島 正, 河本 裕介, 竹重 文雄, 登尾 啓史, 荘村 泰治
セッションID: A-19
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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我々はハンドスキルの根本である触力覚を仮想実体感で得られるHapticデバイスを用いたVRシステム HAP-DENT(Haptic Dental Training System)の構築を進めてきた.う触部除去や歯周ポケットプロービングなどハンドスキル操作時のVR触力覚に連動した痛みや不安な表情および歯肉の出血をアニメーションで表現し,より臨場感のある触力覚トレーニングシステムを開発したので報告する.
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山口 哲, 吉田 能得, 長島 正, 竹重 文雄, 若林 一道, 河本 祐介, 登尾 啓史, 荘村 泰治
セッションID: A-20
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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我々は, これまでに, 歯科ハンドスキル習得の根本である触力覚を仮想実体感で感じられるハプティックデバイスを用いたVRシステムHAP-DENT(Haptic Dental Training System)を開発してきた.本報では, より臨床に近い仰臥位でのシミュレーションを再現するために, 拡張現実感表示と触力覚呈示を融合することにより, 直感的かつ広範囲で操作可能なシステムのプロトタイプを開発したので報告する.
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有吉 芽生, 高橋 礼奈, 二階堂 徹, 岡野 秀鑑, 永井 正洋, 安江 透, 池田 正臣, 三浦 宏之, 高久田 和夫, 田上 順次
セッションID: A-21
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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近年、臨床において広まりつつあるジルコニア修復には、除去の際その物性の高さから、除去しにくいという欠点がある。
そのため、ジルコニアを効率よく切削できるバーの開発は急務であり、今回市販されているダイヤモンドバーを対象にその切削効率を明らかにした。結果として、バーの種類により切削性能に差が認められたが、エアータービンと5倍速マイクロモーターとの間に明らかな違いは認められなかった。
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武本 真治, 服部 雅之, 松本 直也, 吉成 正雄, 河田 英司, 小田 豊
セッションID: A-22
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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これまでにチタンやチタン合金の酸性溶液中でのフッ化物や過酸化物の耐変色性や耐食性について調べてきた。今回は数種のチタン合金の表面分析をXPSおよびAESで行い、過酸化物がチタン合金の表面酸化物の形成に及ぼす影響を比較検討した。その結果、変色の大きいチタン合金は表面に過酸化物を含む酸化膜が形成し、その酸化膜の厚みが著しく厚くなることが明らかになった。
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大家 渓, 堤 祐介, 土居 壽, 野村 直之, 塙 隆夫
セッションID: A-23
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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金属材料の生体機能付与には表面処理が有効である。これまでに電着した双性イオン型ポリエチレングリコールを介してRGDを固定化したチタンにおいて細胞接着性が向上することがわかっており、PEG分子鎖が細胞機能発現に影響したことが明らかである。本研究では、PEG分子鎖の違いによる細胞機能への影響を調べるため、分子鎖の異なるPEGをチタン表面に電着後、RGDを固定化した。各試料の細胞接着性を評価した。
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大井田 督仁, 野村 直之, 塙 隆夫, 五十嵐 順正
セッションID: A-24
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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テレスコープ義歯にはType4金合金が用いられ硬化熱処理を施すことにより実用に供されている。前回の報告にて金合金及びCo-Cr合金の熱処理により静止摩擦係数の影響が生じテレスコープ義歯の維持力の発現に大きな影響が示唆された。本研究では、さらに種々の熱処理条件と静止摩擦係数の動向について、Co-Cr合金と金合金を比較検討し、基礎的実験の結果を得たので報告する。
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依田 慶太, 野村 直之, 塙 隆夫, 五十嵐 順正
セッションID: A-25
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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Co-Cr 合金は強度および耐食性に優れるため歯科用金属として義歯床などに使用される。しかし本合金の延性は低いことから、鋳造法により作製した場合には研磨と切削による加工が行われるのみで塑性変形による調整は困難である。歯科用Co-Cr 合金の機械的性質は組成に敏感であることから、本研究では、Co-Cr 合金に使用されるCr および窒素(N)に注目し、Co-Cr 合金の塑性変形挙動に与えるCr およびN の影響について評価を行った。
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福井 壽男, 黒田 健介, 鶴田 昌三, 新家 光雄, 赤堀 俊和, 仲井 正昭, 堤 晴美, 金 容煥
セッションID: A-26
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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銅含有量の異なる歯科鋳造用金銀パラジウム合金の腐食特性を3%NaCl溶液中でアノード分極挙動から検討した。評価はアノード分極特性およびアノード分極特性後の合金表面観察の腐食状態から判定した。その結果、腐食電位は銅濃度に依存すること、また金濃度に依存することが判明した。
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金 容煥, 新家 光雄, 赤堀 俊和, 仲井 正昭, 堤 晴美, 福井 壽男
セッションID: A-27
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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歯科領域で最も使われている一つの金属材料である金銀パラジウム銅合金は、比較的高温(1123K以上
)にて固溶体化処理により機械的強度が急上昇すると報告されているが、その機構についてはまだ不明な点が多い。そこで本研究では、液体急冷凝固法を用いて作製した種々の銅/銀比を有する急冷凝固材および比較材として熱間圧延した圧延材を用い、固溶体化処理による本合金のミクロ組織変化および硬化メカニズムの関係を調査・検討した。
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門 貴司, 日高 竜宏, 會田 英紀, 坂田 美幸, 遠藤 一彦, 古市 保志
セッションID: P-1
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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チタン表面にカルボキシル基を導入し、脱水縮合反応によって生体機能性分子を固定化した。チタン表面への生体機能性分子の固定化はX線光電子分光分法(XPS)を用いて確認した。また、生体機能分子を固定化したチタン表面の上で細胞を培養し、細胞の挙動を調べた。本研究で検討した化学修飾法によって、チタンの表面に生体機能性分子を固定化することができ、また細胞に対して優れた親和性を持つことが明らかとなった。
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竹内 尚士, 町頭 三保, 山下 大輔, 宮本 元治, 武内 博信, 脇田 剛誌, 小幡 亜希子, 春日 敏宏, 野口 和行, 伴 清治
セッションID: P-2
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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歯槽骨の骨幅が不足したり、重度の骨吸収が認められる欠損部にインプラント治療を行う場合、インプラント体埋入に必要な骨を再生することを目的として骨再生誘導法(guided bone regeneration ; GBR法)が行われる。本研究ではSi-PVH膜のGBRへの臨床応用に向けて、in vivoにおいて膜の生体適合性の評価を行う。
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箕浦 沙恵, 本田 領, 橋本 典也, 西浦 亜紀, 松本 尚之, 武田 昭二
セッションID: P-3
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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本研究では、QCM(水晶振動子マイクロバランス)振動子上に矯正材料であるチタン(Ti)、ステンレス(ST)、酸化アルミナ(Al
2O
3)、イットリア安定化ジルコニア(Y-TZP)をスパッタ法を用いてコーティングし、QCMナノセンサを開発した。そのナノセンサに対して唾液タンパク質(アルブミン・ムチン)を用い、振動数の変化から解離定数および最大結合量を求め、材料間の差を比較した。
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小磯 和夫, 川島 功, 岡田 英俊, 石田 喜紀, 龍方 一朗
セッションID: P-4
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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14K金合金は硬さを上げる粒内での規則化反応と耐食性を低下させる粒界反応の両方が生じる。本研究ではこの粒界反応を鋳造後の冷却速度を変えることにより抑制できるかを検討した。鋳型の温度を室温にして液体合金の冷却速度を早めることで、粒界反応を抑制できた。室温鋳型による金属組織はSEM像では単相に見えたが、XRDによりAuCu規則相の出現が示唆された。
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近藤 亮太, 堤 祐介, 土居 壽, 野村 直之, 塙 隆夫
セッションID: P-5
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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MRI診断において, 磁化率の高い金属製インプラントを観察するとアーチファクトを生じ, 診断の妨げとなる. Zr-Nb合金は磁化率が低いとされるTiの半分以下の磁化率を有しており, アーチファクト防止型歯科用インプラントとして期待される. インプラントは製造過程で大きな塑性変形を伴うため, 高い靭性を有していることが求められる. そこで本研究では, Zr-Nb合金の組織と機械的性質について調べた.
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朝倉 正紀, 佐藤 大和, 濱島 総一朗, 植松 康明, 小南 克子, 河合 逹志
セッションID: P-6
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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Pd-free 高カラット金合金は、近年、金属アレルギー対応用として市販された金合金であり、Sn, In, Fe を含有していないものも市販されている。
しかし、陶材焼付用合金としての機能を十分果たしている。そこで本実験では、EPMAを用いて、陶材とPd-free 金合金との界面の元素分析を行った。その結果、Znの陶材側への溶解、拡散が観察された。また、Znの拡散層においてK濃度の減少、Na濃度の増加が観察された。
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小野 真司, 山口 哲, 楠本 直樹, 山田 真一, 荘村 泰治, 矢谷 博文
セッションID: P-7
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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現在インプラント治療において、複数本の場合、上部構造製作時には、印象採得、模型製作時に生じるひずみを補償するため、連結するメタルフレームを分割し、口腔内で固定後、ろう着を行う。この煩雑な過程を避けるため、我々は、印象、模型製作を行わずに、口腔内のインプラント位置関係をオプティカルトラッカーにて光計測するシステムの開発を行っている。今回は、開発したシステムの印象精度について検証したので報告する。
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入江 正郎, 鄂 麗華, 長岡 紀幸, 山城 隆, 鈴木 一臣
セッションID: P-8
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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レジン配合型グラスアイオノマーセメントの操作性向上を目指して,球状フィラー添加の効果を,種々の物性から検討してきた.今回は機械的強さ,エナメル質および象牙質に対する接着強さ,セメント層の表面および縦断面のSEM観察から,球状フィラー添加の有用性を検討した.その結果,被膜厚さや操作性が損なわれず,高粉液比化が可能となり,コントロールと比較して機械的強さおよび歯質接着強さなどの物性が向上した.
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伊藤 聡, 渕上 清実, 吉本 龍一, 出口 幹人
セッションID: P-9
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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溶融分散冷却法および液中乾燥法を併用した新規なマイクロカプセル合成法を用い、金属酸化物を芯物質とするマイクロカプセルを合成した。本発表では得られたマイクロカプセルの歯科材料への応用について報告する。
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竹内 賢, 永沢 栄, 河瀬 雄治, 吉田 貴光, 田村 郁, 山添 正稔, 伊藤 充雄
セッションID: P-10
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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急速加熱型埋没材の水分量と熱膨張について検討してきたが、加熱温度を50℃前後においてゆっくりと加熱することによって鋳造適合精度が向上してきた。
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宇野 光乗
セッションID: P-11
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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我々は前報において,500ppmまでの銀ナノ粒子をPorcelainに添加した場合,ビッカース硬さや破壊靭性が添加量の増加に伴って増加することを報告した.
そこで本研究では,銀ナノ粒子の添加量の増加がPorcelainの色調にどの様な影響を与えるのか比較検討した.
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藤枝 督史
セッションID: P-12
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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我々は前報において,銀ナノ粒子の添加が歯科用陶材の破壊靭性を向上させることを報告した.本研究では,銀ナノ粒子以外の他金属ナノ粒子を添加した場合,歯科用陶材にどのような影響を及ぼすのか,比較検討を行った.
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生駒 祥恵, 倉田 茂昭, 下山 和夫, 楳本 貢三
セッションID: P-13
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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ジルコニア系セラミックスに対する接着機能性プライマーとしてリン酸系接着機能性モノマーの効果を期待したが,十分な強度を示さなかった.しかし,ハイ-ボンドレジグラス(松風)の接着強さは,他の接着剤に比べ高く強度の低下は認められなかった.その要因を調べるために,今回は各種セメントの硬化過程について検討した.
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倉田 茂昭, 生駒 祥恵, 下山 和夫, 楳本 貢三
セッションID: P-14
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
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ジルコニア系セラミックスに対する接着機能性プライマーとしてリン酸系接着機能性モノマーの効果を期待したが,十分な強度を示さなかった.しかし,ハイ-ボンドレジグラス(松風)の接着強さは,他の接着剤に比べ高く強度の低下は認められなかった.その要因を調べるために,今回はセメントの硬化熱について検討した.
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奥田 祐司, 野田 誠, 鶴木 次郎, 伴 清治
セッションID: P-15
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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Ce-TZP/Al2O3ナノ複合体であるNANOZRは従来完全焼結体として販売されてきた。今回1100℃で2時間焼成したプリシンター品を各試験方法の形態に切り出し最終的に1,450℃2時間の焼成を行った。
各試験片をISO6872に準じて4点曲げ試験、3点曲げ試験、2軸曲げ試験を行い、焼成過程がジルコニアの機械的性質に及ぼす影響を評価した
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吉田 貴光, 山添 正稔, 田村 郁, 溝口 利英, 柏原 建記, 永沢 栄, 伊藤 充雄
セッションID: P-16
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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インプラント用として開発されたジルコニアに対して表面処理を行なった.その後,1%乳酸水溶液内に3ヶ月間浸漬し,曲げ試験および溶出元素を測定した.
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野田 誠, 奥田 祐司, 鶴木 次郎, 伴 清治
セッションID: P-17
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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生体不活性であるジルコニアに生体活性化処理を行うためには、_丸1_ジルコニアの表面を多孔質化する、_丸2_ジルコニア表面を化学処理し、生体内に埋入されてから表面に生体活性なリン酸カルシウム塩層ならびにタンパク吸収層が生成されるようにする、という2つの方法がある。
これまで、われわれはジルコニアに強固に接着するコーティングガラスの開発を目的として研究してきた。本研究では、ジルコニア表面を生体活性化するための新規コーティングガラスを調製し、擬似体液中に所定期間浸漬した後のガラス表面のアパタイト形成能をX線回折(XRD)、フーリエ赤外線分光分析(FT-IR)、走査電子顕微鏡(SEM)を用い評価したので報告する。
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酒井 亜希子, 何 陽介, 岡本 佳三, 尾崎 正雄, 本川 渉, 松家 茂樹
セッションID: P-18
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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炭酸アパタイトは生体吸収性を有する置換性の骨補填材として期待されている。これに骨生成を促進すると言われているストロンチウムを添加した試料の合成を目的としてSr含有炭酸アパタイトの調製を試みた。今回、Sr含有炭酸カルシウムを合成して、これに石膏を混合して硬化体とした後、リン酸塩水溶液処理によりSr含有炭酸アパタイトに変換した。Sr添加量の違いによる炭酸アパタイトの生成過程、生成後の硬化体について検討した。
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松本 卓也, ウディン モハマドハフィズ, アン サンヒュン, 岡崎 正之, 荘村 泰治
セッションID: P-19
発行日: 2010年
公開日: 2010/07/07
会議録・要旨集
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アミノ酸存在下で合成したハイドロキシアパタイトは、一般のハイドロキシアパタイトと比較して微細な結晶サイズ、低い結晶性を示す。この結晶は電子線照射による有機質の蒸散により、微小孔構造を形成することが明らかとなり、酸性アミノ酸存在下で合成した場合に規則性のある孔構造を形成することが分かった。
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