抄録
携帯可能な医療器具用オゾン滅菌器(内容積29.7L)を論理試作し、殺菌試験を行った結果,カンジダの場合, 100000個の菌数に対して全殺菌工程10分間(オゾン発生時間:6分間)では若干菌が死滅しなかったが,全殺菌工程20分間(発生時間:12分間)では菌が完全に死滅した。 しかし,枯草菌(芽胞)の場合,100000個の菌数に対して全殺菌工程10分間および20分間でも菌が十数個死滅せずに残っていた。 そこで、論理試作したオゾン滅菌器の内容積が約1/4の携帯可能な常温高速型オゾン滅菌器(内容積約7L)を新たに製作し、殺菌効果などについて検討したので、報告する。