肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
委員会報告
「肺がん検診の手引き」2016年改訂に関して:肺がん検診委員会報告
佐川 元保中山 富雄芦澤 和人遠藤 千顕小林 健佐藤 雅美澁谷 潔祖父江 友孝西井 研治原田 眞雄前田 寿美子丸山 雄一郎三浦 弘之村田 喜代史
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2017 年 57 巻 1 号 p. 2-7

詳細
抄録

肺癌取扱い規約第8版への改訂に合わせて,「肺がん検診の手引き」も改訂を行うことになった.本手引きが最初に上梓されてから30年以上が経過したため,胸部X線検査のデジタル化,低線量胸部CT検診の普及,がん検診の精度管理や有効性評価に関する社会的コンセンサスの形成,法的・行政的整備などで大きな進展が見られた一方で,新たな問題にも直面しつつある.そのため今回,本委員会では,職域健診,胸部X線デジタル撮影,低線量胸部CT検診,喀痰細胞診陽性例への精密検査,インフォームド・コンセント,有効性評価,精度管理などに関して大規模な改訂を行った.本稿では,改訂の背景や狙いについて詳述した.今後の肺がん検診の精度管理に役立てていただきたい.

著者関連情報
© 2017 日本肺癌学会
次の記事
feedback
Top