肺癌
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症例
免疫チェックポイント阻害剤投与後に溶血性貧血をきたした肺腺癌の1例
髙田 巨樹神原 健太徳井 宏太郎高 千紘岡澤 成祐今西 信悟三輪 敏郎林 龍二佐藤 勉田中 宏明猪又 峰彦
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2021 年 61 巻 7 号 p. 975-978

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抄録

背景.免疫チェックポイント阻害剤に伴う自己免疫性溶血性貧血が報告されており,ステロイド投与が第一選択薬であることが提示されている.症例.症例は61歳女性.肺腺癌の術後再発に対して1次治療カルボプラチン+ペメトレキセド+ペムブロリズマブが投与された.3次治療開始時に貧血が認められ,臨床経過と網状赤血球,ビリルビン,LDHの上昇,ハプトグロビンの低下から,自己免疫性溶血性貧血と診断された.プレドニゾロン40 mgの投与を開始したが効果は一時的であり,再び貧血の進行を認めた.リツキシマブの投与を行ったが肺癌進行による全身状態悪化をきたし,リツキシマブ投与3日後に死亡となった.結論.免疫チェックポイント阻害剤による自己免疫性溶血性貧血症例の集積が求められる.

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© 2021 日本肺癌学会
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