神戸大学中検病理
神戸大学第二外科
1977 年 17 巻 2 号 p. 147-152
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
72才女性の右主気管支に発生した脂肪腫の一手術例を報告する. 腫瘍は気管支内腔に広基性のポリープ状を呈して存在し, 完全摘出が可能であった. 組織像では腫瘍は殆ど成熟脂肪織で構成され, 気管支粘膜下に発育していた. 被膜の形成はなく, 基部では気管支壁内に一部侵入するように増殖しているが, 肺実質内浸潤はなかった. 文献的にはbronchial lipornaは肺の稀な良性腫瘍であり, 本邦では新実らの1例の報告があるに過ぎない.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら