抄録
リンパ球が腫瘍およびその周辺の所属リンパ節へ集まる性質を利用し, 99mTcO4-にてラベルしたリンパ球を用いて, 腫瘍のシンチグラムを施行したこラベルしたリンパ球約IX108個を原発性肺癌患者の気管支動脈より注入し, 経時的にシンチグラムを取ると, 注入後1時間よりリンパ球は, 腫瘍および局所リンパ節に集積し, これらの陽性描画が可能であった.この傾向は, 自家 (autologous) のリンパ球の方が他家 (allogeneic) のリンパ球より強く, 又ラベルした赤血球では, 集積は認められなかった.注入後20時間経っても, 腫瘍およびリンパ節への分布に差はないが, 肝, 脾への集積が増加していた.