肺癌
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肺のNon-Small Cell Carcinomaに対するACOMおよびCOM療法の治療成績
小室 康男米田 修一本間 威吉田 清一
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1981 年 21 巻 5 号 p. 543-551

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抄録
Nonsmall cell carcinoma89例についてCOMとACOM療法を行い, その治療成績を検討した.COMは38名, ACOMは51名であった.有効率はそれぞれ13%, 13.7%であった.多発生骨転移で疾痛を強く訴えていた12名にACOMが投与されたところ, 11名に疼痛の緩和がみられた.COMにはそのようなことはなかった.50%生存期間はそれぞれ10ヵ月と11ヵ月で両者に推計学的有意差はなかった.多発性骨転移例や強化療法に関してはACOM, 維持療法にはCOMと行う方が有利と思われた.副作用に関してはACOMの方が多く認められた。
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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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