抄録
Nonsmall cell carcinoma89例についてCOMとACOM療法を行い, その治療成績を検討した.COMは38名, ACOMは51名であった.有効率はそれぞれ13%, 13.7%であった.多発生骨転移で疾痛を強く訴えていた12名にACOMが投与されたところ, 11名に疼痛の緩和がみられた.COMにはそのようなことはなかった.50%生存期間はそれぞれ10ヵ月と11ヵ月で両者に推計学的有意差はなかった.多発性骨転移例や強化療法に関してはACOM, 維持療法にはCOMと行う方が有利と思われた.副作用に関してはACOMの方が多く認められた。