国立札幌病院呼吸器科
岩見沢労災病院内科
1985 年 25 巻 2 号 p. 179-185
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じん肺症患者の内で, 特に, 炭坑夫と金属鉱山坑夫の珪肺症患者について, 肺癌罹患率, 肺癌合併者の粉塵曝露期間, 発症年令, 発生部位, 組織型等を比較した結果, 両群に大きな違いがみられた.即ち, 炭坑夫珪肺症患者の肺癌罹患率は, 一般人と有意差なく, これに対し, 金属鉱山坑夫珪肺症患者は一般人の4.3倍と有意に高率であり, その発症部位, 組織型などより, 金属鉱山坑夫珪肺症患者に発生する肺癌は, 外因性癌原物質による肺癌と考えられる.
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