国立病院九州がんセンター呼吸器科
1991 年 31 巻 7 号 p. 1065-1069
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症例は67歳, 男性. 検診胸部X線写真にて空洞を伴った腫瘤影を指摘された. 術前確定診断は得られなかったが原発性肺癌を疑い左下葉切除を行った. 病理組織学的には空洞壁は中分化扁平上皮癌より成っており, 充実性腫瘤部は粘表皮癌様の像を呈し, さらに両者の混在ないし移行像も認められた.総合的には腺扁平上皮癌と診断したが, その組織発生において興味のもたれた空洞形成肺癌の1例であった.
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