肺癌
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末梢型肺癌における極細気管支鏡の意義
田中 満滝 康紀甲田 英一佐藤 勝岡田 泰昌山沢 文裕高杉 知明梅田 啓山口 佳寿博鳥潟 親雄
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1993 年 33 巻 7 号 p. 1005-1010

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抄録

末梢型肺癌の診断は画像診断および気管支鏡下での肺生検により行われているが, 従来の気管支鏡では直接腫瘍を観察することが出来ず, また適切な病理組織検体を得にくいこともあるために末梢型肺癌の確定診断をつけることが困難な場合がある.今回, 極細内視鏡を用いて3次気管支より末梢の原発性肺癌10例の病巣気管支の末梢部位を検討した.TINOMO4例を含む全例に内視鏡所見がえられた. また, 内視鏡所見は粘膜下閉塞型, 露出型, 結節型の3型に分類した. 病巣気管支の性状を知ることは推定診断の精度を向上させるものと思われる.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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