肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
気管支管状切除・端々吻合術を施行した中間気管支幹原発粘表皮癌の1例
本邦報告104例の臨床像に関する文献的考察
鈴木 一彦森 裕二中田 尚志大西 哲郎阿部 庄作
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 40 巻 2 号 p. 121-127

詳細
抄録

症例は23歳男性. 咳嗽, 喀痰, 喘鳴を主訴に当科受診. 気管支鏡にて中間気管支幹をほぼ閉塞するポリープ状病変が認められ, 生検にて粘表皮癌と診断. 腫瘍は中間気管支幹後壁発生であった. 腫瘍が限局性と考えられたため中間気管支幹管状切除の後, 術中迅速病理所見にて中枢側および末梢側切除断端に腫瘍の遺残が無いことを確認し, 端々吻合術を施行した. 術後, 再発徴候無く, 経過は良好である. また, 本邦報告104例を集計し本腫瘍の臨床的特徴を中心に考察を加えた.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top