抄録
ハンセン病においてニューキノロン薬は、単一病巣例治療の重要な選択薬剤となっている。一方、増加傾向を見せ大きな問題となっている多剤耐性結核菌に対する有効な治療薬としても本薬剤は注目を集めている。近年になって、ニューキノロン薬に対して耐性を示すらい菌や結核菌が頻繁に報告されるようになり、耐性獲得機構の解明が急務となっている。本総説では、ニューキノロン薬に関して概説し、その作用機序とらい菌および結核菌に於けるニューキノロン薬耐性獲得機構について解説するとともに迅速なニューキノロン薬耐性菌鑑別法についても紹介した。