2025 年 94 巻 2 号 p. 39-42
ハンセン病に対する多剤併用療法(MDT)において使用されるDDS(ジアフェニルスルホン)、リファンピシン、クロファジミンは、治療効果が高い一方で、重篤な薬疹を引き起こすことがある。特に薬剤性過敏症症候群(DIHS)やスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)/中毒性表皮壊死症(TEN)などの重症型薬疹の発症例が報告されており、治療の継続と副作用対策のバランスが課題である。本稿では、これら薬剤による重症薬疹の臨床的特徴、病態、治療方針について解説し、さらに近年注目されている除菌療法後皮疹の新たな免疫機序についても触れることで、薬疹の多様な発症機構とその臨床的意義を再考する。