高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
Online ISSN : 1880-6554
Print ISSN : 1348-4818
ISSN-L : 1348-4818
カレントスピーチ
社会的行動障害に対するリハビリテーションの体系とわが国の現状
種村 純
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 29 巻 1 号 p. 34-39

詳細
抄録
  本稿ではリハビリテーションの立場から高次脳機能障害者における社会的行動障害について,個人,集団および家族への介入と,わが国,特に岡山県における現状を紹介し,体系的な介入のあり方について検討した。症状に対する直接的介入としては行動療法および認知療法が適用される。また,認知および行動の障害が社会適応に問題を生ずる媒介機能としてコミュニケーション機能を位置づけることができ,集団療法ではコミュニケーション能力と生活技能を改善することを目標とする。また家族が当事者の社会行動を支えることになり,家族への支援が必要であることを述べた。
著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
前の記事 次の記事
feedback
Top