高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
Online ISSN : 1880-6554
Print ISSN : 1348-4818
ISSN-L : 1348-4818
教育講演 2
我が国における全人的認知リハビリテーション─実践から見た現状と課題─
納谷 敦夫
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 39 巻 2 号 p. 183-188

詳細
抄録

  筆者は 2008 年より, なやクリニック (以下当院) のスタッフとともに脳損傷者のグループリハビリテーションを実践してきた。オリバーザングウィルセンター (以下 OZC) からの出版物や, 2 度の OZC 現地視察にて学んできたことが我々のリハビリテーションモデルとなっている。また, 治療共同体の運動にも影響を受けており, できるだけスタッフとの共同作業を心がけている。当院では, 心理検査が終了すると, 内容をファイルにして患者本人と家族に提供し, 結果を説明する。グループリハビリテーションの概要は, メンバー間の聞き取り, 展望記憶訓練, 確認の技, 脳損傷に対する理解, 注意トレーニング, グループ活動などである。また, 当院では, 高次脳機能障害者が受けられるサービスの提供を積極的に行っている。さらに本稿では診療活動の中で不足していると思われる, 緩やかなリハビリテーションを行う施設, ヘッドウェイ堺について述べた。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
次の記事
feedback
Top