2019 年 39 巻 2 号 p. 183-188
筆者は 2008 年より, なやクリニック (以下当院) のスタッフとともに脳損傷者のグループリハビリテーションを実践してきた。オリバーザングウィルセンター (以下 OZC) からの出版物や, 2 度の OZC 現地視察にて学んできたことが我々のリハビリテーションモデルとなっている。また, 治療共同体の運動にも影響を受けており, できるだけスタッフとの共同作業を心がけている。当院では, 心理検査が終了すると, 内容をファイルにして患者本人と家族に提供し, 結果を説明する。グループリハビリテーションの概要は, メンバー間の聞き取り, 展望記憶訓練, 確認の技, 脳損傷に対する理解, 注意トレーニング, グループ活動などである。また, 当院では, 高次脳機能障害者が受けられるサービスの提供を積極的に行っている。さらに本稿では診療活動の中で不足していると思われる, 緩やかなリハビリテーションを行う施設, ヘッドウェイ堺について述べた。