抄録
症例は38歳女性。2014年3月より発熱・全身倦怠感のため前医を受診した。白血球数増多を指摘されて当科へ紹介となった。急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia,AML)の診断となり,JALSG AML201 protocolによる寛解導入療法により完全寛解が得られたが,寛解後療法施行中に再発した。再寛解導入としてFLAGM療法を行うも無効であった。このため10月にgemtuzumab ozogamicin先行強化前処置により血縁者間末梢血幹細胞移植を行った。Day 33の骨髄穿刺では完全寛解が得られたが,day 47に末梢血芽球が出現した。移植直後から心不全があり薬物治療に抵抗性で難治性であり,心嚢ドレナージによりAML浸潤を確認した。患者が積極的治療を希望せず12月に永眠した。造血細胞移植後の心嚢浸潤はまれであり報告する。