水素エネルギーシステム
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水素で熱を電気にする
斉藤 泰和
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2003 年 28 巻 1 号 p. 90-92

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抄録

2-プロパノール/アセトン系熱駆動型水素濃淡電池は100℃以下の低品位排熱を利用して電極間の熱力学的水素活動度比を元手に電気エネルギーを得る新規の熱電変換システムである。 負極触媒に水素スピルオーバー能を持たせると,水酸基とメチン基から解離した水素はそのままプロトンと電子に変わるのでそれだけ,水素分子からより有利である。負極での高い2-プロパノール脱水素能と水素スピルオーバー能をもつパラジウム系電極触媒は,スピルオーバー能を持たない白金系電極より優れた電流電圧特性を与えた. 開路起電力が反応の標準ギブスエネルギー変化⊿G0に依らず,電極触媒で決まることの現わ

れである。

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© 2003 一般社団法人 水素エネルギー協会
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