ヒコビア
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セン類センボンゴケ科Splachnobryum obtusum(オオツボゴケモドキ,新称)日本に産す
井上 侑哉, 坪田 博美, 山口 富美夫
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2020 年 18 巻 2 号 p. 83-91

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抄録
小笠原諸島父島から日本新産となるセン類のセンボンゴケ科の種Splachnobryum obtusum (Brid.) Müll.Hal.(オオツボゴケモドキ,新称)が見つかった.本種は熱帯と亜熱帯を中心に広域分布し,以下の形態によって特徴づけられる.葉が楕円形から長楕円形で,鈍頭;葉縁は平滑または外曲し,先端部を構成する細胞は内側の細胞よりも小型になる;中肋は葉頂付近で終わり,先が分岐する;葉腋毛は2–3細胞からなり先端の細胞がこん棒状を呈する.葉緑体rps4遺伝子の塩基配列にもとづく系統解析の結果,S. obtusumは,センボンゴケ科のフガゴケ属Gymnostomiellaやハマキゴケ属Hyophilaなどが含まれるクレード内に位置した.さらに分子進化学的解析から本種において同義置換率の増加による進化速度の上昇が示唆された.
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