火内
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サクラ開花日の分布から示唆される大館市街におけるヒートアイランドの存在
鳥潟 幸男
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2013 年 11 巻 p. 29-41

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抄録
東北北部の小都市である秋田県大館市(人口集中地区(DID)1 人口 24815人2)で,サクラ(ソメイヨシノ)の開花 日調査を行い,市街が郊外より開花日が早いことを観測データで明らかにした.  ソメイヨシノの開花日の早晩は,休眠打破後の花芽成長期(2 ~ 4月)の気温経過を大きく反映した結果であると 考えられるため,この結果は,大館市においても,休眠打破後の花芽成長期に,市街が郊外より気温が高く経過する 都市気温(ヒートアイランド)が形成されていたことを示唆しているものと考えられる.
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© 2013 大館郷土博物館
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