保健師教育
Online ISSN : 2433-6890
ブロック活動報告
中国,四国ブロック活動報告
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2020 年 4 巻 1 号 p. 62

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I. はじめに

前年度の計画どおりに,今年度から理事および委員が一斉に交代し,理事1名,ブロック委員4名(中国地区2名,四国地区2名)体制で任期2年の輪番制がスタートした.なお,会計は理事校の事情でブロック委員1名が兼務した.活動方針として「新ブロック体制における定例会議・研究会および中国地区・四国地区活動の効果的活動方法を評価検討する」を掲げた.活動計画の一部が変更になったが,理事や委員経験校からの情報提供やアドバイスを受けながら,ブロックの実情に即した活動をすることができた.会員校相互の情報共有や保健師教育における課題の共有は概ね達成できたと考える.

II. 活動結果

1. 定例会議・ブロック委員会

定例会議は,令和元年9月28日(土)岡山市「ピュアリティまきび」で開催し,参加者は15校27名であった.理事会報告,平成30年度活動報告および会計報告,令和元年度活動計画および予算報告を行った.会議とタイミングよく「厚労省第9回看護基礎教育検討会資料」の公表があり,野村美千江先生(全保教保健師基礎教育検討委員会委員)に指定規則改訂ポイントを解説していただいた.指定規則改訂に関する各校の現状や今後の取り組みについて活発な情報交換がなされた.

ブロック委員会では,第2回研究会の企画や令和2年度の定例会議・研究会について検討した.次年度の定例会議は令和2年9月26日(土)に岡山市「ピュアリティまきび」で開催予定である.次年度第1回研究会は「指定規則改正後のカリキュラムについて」をテーマに,指定規則改訂に向けての各校の準備状況について意見交換を行う予定である.

2. 研究会

第1回研究会は定例会議後に開催し,参加者は32名(会員校17校29名,非会員校3校3名)であった.「公衆衛生看護管理を学生にどう教授していくか」をテーマに,講師の大木幸子先生(杏林大学)に,公衆衛生看護倫理をベースとした公衆衛生看護管理の教授方法や授業に対する学生の反応等を講義していただいた.グループワークでは「公衆衛生看護管理を学生に理解させるのは難しいと感じてきたが,自校で取り組む際に参考になった」との意見が多数あり,今後の教育活動へ活かす学びを得ることができた.

第2回研究会は,令和2年1月10日(金)松山市総合コミュニティセンターにおいて「第8回日本公衆衛生看護学会学術集会」と共催で開催した.テーマは「地域診断を活かした健康まちづくり~保健師活動とまちづくりの連携」で,講師の鵜飼修先生(滋賀県立大学地域共生センター)に,保健師と連携した地域診断法ワークショップの実践例を具体的に講義していただいた.演習や実習等の教育活動に活かせる講演であった.参加者は約140名(中四国ブロック会員校は15校25名)であり,学術集会実行委員等の現場の保健師が大勢参加してくださり,盛会裏に終えることができた.

III. まとめ

今年度は委員が総入れ替えになり,ブロック活動の経緯を理解することに時間を要し,会員校への周知や諮問が不十分な点があった.次年度も今年度の活動方針を継続し,会員校間の情報交換の機会の充実を図る効果的な活動方法を検討していきたいと考える.

Biographies

担当:橋本文子(徳島文理大学)

落合のり子(島根県立大学)

時長美希(高知県立大学)

芳我ちより(岡山大学)

森永裕美子(香川大学)

 
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